| 1961年(昭和36年)に盛岡工においてクモハ51を改造して誕生した直接式交直流試験制御電動車です。直流、交流50・60Hz両用として送油風冷式主変圧器を介して単相誘導電動機を駆動するもので、可とう釣かけ式が試験的に採用されています。交流区間では抵抗制御と変圧器によるタップ制御を併用し、直流区間では界磁制御となる珍しいものでした。外観はパンタグラフ周辺部分のみ低屋根化され、前照灯が半埋込式となっていますが、比較的原形をとどめており、室内も低屋根部分にファンデリアが設置された以外はセミクロスシートもそのまま残っていました。台車は空気バネの横剛性を利用した試作台車を履いています。その後シリコン整流器式が標準化されたためしばらく休車状態となっていましたが、直流、交流50・60Hz両用であることのメリットから架線試験車として再改造されました。改造にあたっては測定用パンタグラフを増設、屋根は全面低屋根化され、屋根上には投照器や観測用テレビカメラが設置されています。車体は片側側面の旧客用扉が全て埋められ、窓も一部埋められました。車体塗色は赤13号にクリーム色4号の側帯となっています。電化区間の線区を選ばず活躍しましたが、1976年(昭和51年)に廃車され形式消滅しました。 |
クモハ51(1両)───→クモヤ492(1両)───→廃車(1両) |
|
|
クモヤ492-1 1944年(吹 田) 51(モハ51085) 1959年{改 番}クモハ51(クモハ51085) 1961年(盛 岡)クモヤ492(クモヤ492-1) 1976年{廃 車} |