形式 クモヤ791 (記号番号 クモヤ791-1) クモヤ791形式交流試験制御電動車
 1959年(昭和34年)に川崎車輛にて新製された世界初の20kV 60Hz直接式を採用した交流試験制御電動車である。将来の交流電化進展にともなう車両の研究用に製造された。登場時は94形式と称呼されたが、同年の車両称号規程の改正により本形式となった。外観は車体長20メートルの貫通式両運転台で、当時最新の東海形153系に準じた構造となっている。側窓もユニット式で側出入台は台枠の関係からステップ付きの珍しい両開き4枚折戸が採用された。なおこの扉は本車の実績から後に貴賓用電車クロ157形式にも採用された。台車は153系に使用されたDT24を改良し150kW電動機を搭載可能にするため固定軸距を2.3メートルとしたDT26で、種々の試験用主電動機を容易に取り付けられる構造である。車体外部の塗色は赤2号にクリーム色4号の前面警戒色及び幕板側帯を巻く。車内はセミクロスシートとなっており定員は108人である。直接式のため整流器は搭載しておらず、単相交流整流子電動機を装備する。主電動機は川崎・東芝・日立が110kW自己通風式、富士・東洋・三菱が150kW強制通風式をそれぞれ1台ずつ試作し北陸本線敦賀−田村間で比較試験が行われた。その後シリコン整流器の発達により直接式は不採用となったため試験車としての役目も終わり、けん引車代用として使用されたが、1980年(昭和55年)に廃車され形式消滅した。(2009.02更新)

94(1両)───→クモヤ791(1両)───→廃車(1両)

 

モヤ94000

モヤ94000(→クモヤ791-1)

P:鈴木靖人氏

昭和34年に川崎車輌にて94形モヤ94000として製造され、同年クモヤ791形クモヤ791-1に改番した。昭和45年に廃車された。

2009.02更新

クモヤ791-1の室内

クモヤ791-1の室内

1960.10 鉄道技術研究所
P:奥野利夫氏

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