形式 クヤ99 (記号番号 クヤ99000) クヤ99形式試験制御車
 1955年(昭和30年)に大井工場にて48形式を改造した性能試験用の試験制御車である。従来性能試験車としては9010形式が使用されていたが、古い木製車であり老朽化が激しいため本形式によって置き換えた。改造工事は1953年(昭和28年)から2年以上が費やされた。誕生当時は9020形式と称呼されたが1959年(昭和34年)の車両称号規程の改正によりクヤ99形式となった。外観は車体長20メートルの貫通式量運転台で、側窓や側引戸の一部が閉鎖された。屋根は低屋根化されパンタグラフを2基搭載する。これは当時専用の架線用試験車がまだ登場しておらず、架線観測用窓が屋根上に設置され観測・撮影が出来る構造となった。連結器は電気機関車の試験が主な目的のため、密着連結器と自動連結器が簡単に交換可能な構造である。室内は前位側から主配線室・記録室・副配線室・暗室・架線観測室・工作室・調査室・倉庫室によって構成される。記録台は9010形式のものを改造して再用し、台車の第2軸から歯車装置を介して伝えられ記録台の紙送り、速度の測定に利用される。その他測定装置は当時最新の技術を採用して設計され搭載された。また地上で使用する測定装置を車内測定室でも使用出来るようAC100Vの電源確保のため50Hz2.2kVAの交流電動発電機を搭載する。引張力測定装置は前位側に従来からの油圧式、後位側に差働変圧方式の電気式を備え引張力・推進力の両方が測定可能である。落成当初の車体外部の塗色は濃緑色であったが、後にぶどう色2号に変更された。また腰板部にはステンレスの飾帯を巻き、中央の記号番号標記は電車初の切り抜き文字となった。1965年(昭和40年)には前位側パンタグラフを撤去の上ユニットクーラーが3台屋根上に搭載され、これにともない電動発電機を3相20kVAのものと交換し制御盤が一部改造された。1976年(昭和51年)に老朽化のため廃車され形式消滅した。(2009.02更新)

48(1両)───→9020(1両)───→クヤ99(1両)───→廃車(1両)

 

クヤ9020

クヤ9020
1958.09 京都
P:奥野利夫氏

1931年(日 車)サハ48008
1955年(大 井)クヤ9020
1959年{改 番}クヤ99000
1976年{廃 車}
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